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2017年の新作銅版画

今回は版の制作状況をアップしま~~す

まずは砂糖と墨汁を混ぜてトロトロの砂糖液を作ります
ちなみに、、最低でも1週間くらい放置して置くドロドロの砂糖液になります
私は半年放置していたのを、今回使い切りましたので
次の砂糖液を作る予定です
次回はグラニュー糖から(試しに)黒糖に変える予定で~~す

で、砂糖液で版に絵を描きます~
こんな感じです・・・  もちろん左右が逆に描きます
この場合は左右がどっちでもいいですけど・・・

イメージ 4
↑砂糖液で描きあがりました
砂糖に墨汁を入れるのは描いたときに見やすくする為なんです
なので、黒でなくとも、黄色とかもいいかもです~~

濃い砂糖液なのでこんな感じに盛り上がっています
イメージ 5
↑盛り上がりが見えますか?

次はこの版全体に防食液を被せます
↓こんな感じです
イメージ 6

版の上に砂糖、その上に防食液(グランド)を被せたことになります

次はお湯につけて砂糖の部分を溶かします
私の場合は刷毛を利用しながら部分的に剝がします
調子のよさげな線がポロポロと出てきます

お湯の温度は40~60℃くらいまでかな・・・
今回は部分的に様子を見ながら溶かしました
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これで、、砂糖の部分が剥がれて版が剝き出しになりました
思い通りになっていない線は、この段階で修正をします

砂糖の部分が剥がれていますので、
防食(グランド)部分の境界が剥がれやすくなっています

私の場合は、版の温度を80℃くらいまで上げて
防食部分の境界を版になじませます


こうやって版が剥き出しになった部分を腐食させます
この技法はシュガーアクアチントとかリフトグランドとか呼ばれています

イメージ 8
↑腐食中・・・ 腐食液が黒っぽいので天井が写りこんでます
腐食時間は50分・・・
この間。。。張り付いて・・鳥の羽根で腐食時の泡を除去してましたよ~


腐食が完了したら、、、
腐食によって凹んだ部分にインクをいれて刷ってみました
イメージ 1
↑ 黒色の部分の試し刷り~~


その後、色版を作って 色版→黒版の順に刷ってみました
イメージ 2
↑こんな感じになりましたが・・・

どうも右側にダクト(私の勝手な表現です)が欲しくなって・・・
色版を無視して腐食を追加した

さらに刷ってみました・・・
イメージ 3

色版に多少のバラツキがありますが・・・気にしないってことで・・・

追加した。右のダクト?部分を
汚れたと見るか・・それとも治まったと見るか
果たして…  どっちでしょうかねえ・・・


2017年の新作 サイズは 300W x 200H です
タイトルは 【F市の〇〇〇】 ←いちおう考えてはあるんですけど

〇〇〇の部分 タイトル案を募集しま~~す
参考にさせていただきます~
なお、景品はありません
ほな(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪