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2015年12月20日
F市の屋根の銅版にさらに腐食を重ねて
マチエール(画肌)の調子を少しつけた
銅版の上に部分的に筆などで腐食液を直接のせる・・
スピットバイトという技法です
版の上に部分的な腐食部分をつくることで
まだらな感じになる
スピットとは唾(つば)という意味で・・ ←ぺっ!

その後、水にグランド(防食液)を浮かせて・
水分を飛ばし・・防食液を銅板に定着させる
(墨絵のイメージね・・)
空のところの・・まだらな部分・・・

その状況での版は↓
いい感じのマチエール(画肌)が出来るかな~~ ←自分だけで期待?

で・・・
普通は平版用のインクはローラーで伸ばすときに
プチプチ音(微妙な違いがある)がするくらいが良い
とされているし
実際にインクの”のり”と”伸び”がよいのですが

今回は版にのせる調子を見るために
アマニ油はあまり入れずにインクを硬めに伸ばした
で。。一発目を刷ってみた↓
これで版の凸の様子が分かってきた・・
もう少し柔らかいローラでインクをのせるか
平版じゃなくて凹版用のインクにするか・・ちょっと悩む・・
(インクの厚みがあるので・・凹版用インクは発色が違う)
平版用のインクは薄く伸ばしているので・・
こういう版の場合はインクをのせやすい・・

凹の部分を刷ってないので
とりあえず、、こんなもんでしょう
パッと見は凸だけの刷りなので木版画っぽく見えますね
凹の画肌に色がつくとどうなるでしょうか??
想像するとo(^-^)o ワクワクッします

版の画肌はライト付きルーペでチェックし
このあと更に画肌を作るため・・・
松脂の粉を使ったアクアチントという面を作る技法があるのですが
部分的に調子を出すために、今回もサンドペーパーを使って
点々の腐食孔を追加することにした・・
防食液を柔らかくしておいてサンドペーパーを押し付ける
勝手に名づけた”サンド沈ト”という技法 ←こらあ~
局部的に腐食孔を作れるのでチョイチョイやってます
写真撮影・・忘れてます・・

この後の予定は
12月27日は
①凸と凹の境界となる部分の調子を整えて・・
②様子見の凹部の試刷り
2016年1月(お正月?)になったら・・
③カラー化用の版を作成する・・
④凹&凸部の試刷り
⑤版の最終調整
⑥色版&凹&凸部の本刷り
となるかなあ・・・・
色版は染料のインク・凹凸の部分は油性のインク
発色のメリハリが付くかな??
なに? 出来上がりが???ですか?
実はワッシもボンヤリとしか想像出来ません・・
気をつけないと演繹的な作業に落ち込むかも・・←注意じゃあ~

今回は凸部の試刷りでしたが・・
次回は凹部の試刷りを・・

最終的には2版なんちゃって多色となるか
1版なんちゃって多色となるか?

乞う・・ご期待? ←期待してない? あら・・ <(_ _)>

2016新春展(12名)の案内葉書が出来ました
 期間:1月4日(月)~31日(日)
場所:広島県福山市瀬戸町山北411-3
交流スペース瀬戸の家1F(10:00~17:00) です
案内葉書をご希望の方は コメントにどうぞ~
と言っても・・住所と期間だけでわかりますね~
(^-^)ノ~ジャネ~~~