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今回の版画もF市シリーズです

今度の版画のテーマはF市の橋、丘、漁港、街、海に続いて
F市の道・・・です・・・
まずは、銅版の脱脂をほどほどにしてから、
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スケッチを元に左右を逆にしながら
銅版に描きます
銅板の大きさは幅60cm、高さ37.5cmです
かなり大きい版です。

技法としてはシュガーアクアチント
墨汁を混ぜた砂糖の飽和液を作り、ショボショボと描きました
この後、銅板の上にグランド(防食液)を引き
イメージ 2
お湯に漬け、温度調節をしながら砂糖の部分を溶かします
描いた部分がボコボコと抜けます・・・・
砂糖で描いた部分が剥がれるというわけです

次は70℃以上に銅版の温度を上げて、グランドを版に馴染ませました
砂糖の抜けた線の境界のグランド(防食液)を定着させます
その後、一発目の腐食を行いました

腐食した線が溝になるので、
溝の部分にインクを詰めて、溝以外のインクを拭き取り
印刷してみました
イメージ 3
これで、骨格が出来上がりました

さらに版全体にグランド(防食液)を引いて
版の温度を上げます
グランドは温度が上がるとゆるくなります
それを利用して調子を付けます
技法としてはソフトグランドに近い方法ですが
グランドの粘度を抑えるのに温度を上げるという方法です
(ちょっと説明だけでは難しいかな?)

その後、二回目の腐食を行い
溝にインクを入れ、溝以外のインクを拭き取り
印刷してみました・・・
一枚刷るのに2時間以上かかります・・・ハアハア・・・
イメージ 4
最初の刷りと比べて・・・ちょっとだけ調子が出てきました

さらに。。
線描の部分にダーマトグラフ(油性のクレヨンです)で追い描きします
次の腐食時に線描部分の境界を保護する為です
グランドは黒っぽい色なので、ダーマトグラフは黄色を使用します
その状態で筆に腐食液をつけて、狙った場所を腐食させます
イメージ 5
こんな感じで部分的に腐食をさせて
マチエール(画肌)を作り上げて行きます

さらに、グランドを部分的に覆い、腐食液に漬けます
それを3度繰り返して版の調子を作り上げます
その後、ダーマトグラフやグランドをホワイトガソリンで拭き取り
研磨剤を使用してゴシゴシと版を磨きあげます
(肩がこるうう~~~)
イメージ 6
版の調子が出てきました

10月初めからとりかかり、おおよそ30日・・
(毎日取り組んだわけでは無いですよ~)

前回と同じように溝にインクを入れ、溝以外のインクを拭き取ります
3枚目を刷ってみました
(版のサイズがそれなりなので、大型の印刷機で無いと刷れません)
イメージ 7
うむむ・・・
なんとなく調子が出た?

今後の予定・・ 
①銅版を直接削って部分的に調整を行います
②色版を作成します

色版は染料のインクとして
パステルっぽい版画にする予定です

がっ!
予定は未定・・
はてさてどうなることやら・・・

うまく出来たら・・またアップします~~
F市シリーズは10枚を軽く超えて
タイトルとしては6作目となりそうです
今のところF市6景・・・先は永いぞ~

今日もお付き合い頂きありがとうございました~

ほな、、(^-^)ノ~ジャネ~